まずはじめに、これはあなたにとって心地よい回答ではないことをお許し下さい。私も「口煩いおじさん」ですが、お叱りを承知で書かせて戴きます。その上で、その内容を真摯に受け止めて戴けるか否か・・・それによって、今後あなたが「人間としてどれだけ成長できるか」が決まるのではないかと思います。
以前にも触れましたが、役職とは「権力の座」ではなく、単なる仕事上の役割分担に過ぎません。世の中の殆どの方が勘違いをされているようですが、単にマネジメントという仕事の担当者が上司であるだけで、そもそも上司と部下との間は全くの平等関係です。「指導」という言葉をお使いのところを観ると、失礼ながら、現段階では、あなたも勘違いをされているようですね。
ご自身では気付いていないかも知れませんし、否定なさるかも知れませんが、あなたの深層心理の中には確実に「権力意識」「エリート意識」「優越感」「身分差」といった類いの要素が潜んでいて、それが「40歳のおじさん」との円滑なコミュニケーションを阻害する要因となっています。彼はあなたにとっては「部下」かも知れませんが、少なくとも人生に於いては「先輩」「先生」「師」です。人生に於ける経験差・知識差というものは、あなたがどんなに背伸びをしても埋められない重いものです。「指導する」のではなく、むしろあなたが「指導を受ける」べき立場であるということに早く気付いて下さい。
勿論、相手方たる「40歳のおじさん」にも同じことが言えます。人生や仕事に於ける経験差・知識差という点でのプライドが、ややもするとコミュニケーションを阻害する要因となってしまうわけです。「相手に有って、自分に無いもの」・・・お互いが相手を尊重し合い、素直に「教えを乞う」という意識で互いにその経験や知識、才能を認め合えた時、初めてそこから優れた仕事が生まれて来るのではないでしょうか。
多くの場合「災の源は自己に発している」ものなのです。他人や環境に転嫁するのは容易いことですが、それでは結局なにも解決しません。どちらかがこの真理を達観できれば、もう少しは円滑なコミュニケーションがはかれるはずです。勿論「40歳のおじさん」にも意識を変えて戴かないと困るのですが、役割分担としては、まずあなた自身が鎧を捨て去り、「指導する」という意識を「教えを乞う」という意識に変えて行くべきでしょうね。それによって、相手方の意識も必ず変わって来るはずです。