まずは、あなた自身が海外赴任をどうお考えなのかが重要です。あなた自身はその赴任を望んでいるのでしょうか? それとも「辞令だから従わざるを得ない」とお考えなのでしょうか? 迷いがあるということは、私は後者のようにお見受けしましたが・・・。
海外赴任に限りませんが、日本ほど転勤が多く、しかも企業の都合ばかりが優先される(本人やその家族の意向が無視される)国は先進諸外国には例がないそうです。もし気の進まない赴任であるならば、間違った常識に隷属することなく、勇気を持って断るという選択肢もあるのではないでしょうか。
一方、その赴任があなたの望む選択であるならば、ご家族の支えを是非得たいものですが、海外赴任では生活環境、習慣、文化、人間関係、言語、治安・・・何もかもが大きく変わります。あなた自身はある程度会社に擁護され、仕事に生き甲斐を見い出すことができますが、帯同するご家族は、いったい何を依りどころとし、何に生き甲斐を見い出せば良いのでしょうか。(物理的にも精神的にも)より大きな負荷が掛かるご家族に対しては、そこまで踏み込んだケアが不可欠です。国内では「亭主元気で留守がいい」の方が何かと都合の良いことも多いでしょうが、異国の地では通用しません。ご夫婦の絆、ご家族の絆がより一層試されることになります。
数年前までは家族帯同が当たり前であった海外赴任も、昨今では三割が単身赴任という実情があります。共働き世帯が増えたことや、子供の教育問題がその背景にあるのでしょう。ですが、単身赴任より家族帯同の方が望ましいことは言うまでもありません。私見かも知れませんが、家族というものは、やはり一緒に暮らし、喜怒哀楽を分かち合い、助け合ってこそ家族なのであり、子供の教育というものは、単に勉強や進学のみで語られるものではなく、家族の愛情や日々の触れ合いの中で育まれるものだと考えます。「どう打ち明けたらいいか」についての具体的な回答はできませんが、とにかく、ご家族との充分な話し合いが必要ですね。くれぐれも自己の価値観を押し付けることなく、相手の立場に立って、相手の気持ちを考えた上で、真正面からご家族と向き合ってみて下さい。