はじめに、「コツ」とか「秘訣」という他力依存の短絡的な発想はやめましょう。人生に迂回路はあっても近道はありません。やりたいことが、自分に合う仕事が見つからないなら、それは見つかるまでとことん探すしかないのです。自分のキャリアを斬り拓くのは自分以外の何ものでもないのですからね。
孫氏の兵法に「彼を知り己を知らば百戦あやうからず」というのがありますが、仕事とのミスマッチを最小限に防ごうと思うなら、まず「己を知ること」と「仕事を知ること」が大前提です。
●己を知ること(自己分析)
自分に合う仕事を見つけるには、まず自分を知る作業が必要です。自分を知る作業というのは、思い込みではなく、客観的に自分の考えや行動を見つめ直すということです。例えば、幼少期の体験にまで遡り、夢中になったこと、得意だったこと、嬉しかったこと、悲しかったことなどを書き出してみる。物、人、行動、現象など、惹かれる(興味を持った)対象を思い付くままにピックアップしてみる・・・。ばかばかしいと思うかもしれませんが、こういう作業のひとつ一つから自分の性格や価値観、能力、志向、行動特性などを正確に把握するのです。周りの意見を聞くことも重要ですよ。
●仕事を知ること(職業分析)
情報社会になった今、仕事を知るための情報は(書籍やインターネットを中心に)幾らでも氾濫しています。ただそれ故に、単に情報を聞きかじっただけで分かったような錯覚を覚える危険も大きいです。特に企業やマスコミが垂れ流す情報には歪曲や誇張が多いです。情報はしっかりと自分の目と耳で、自分の足で掴みましょう。就職セミナー、会社説明会、OB訪問、インターンシップ、アルバイト、トライアル雇用など、チャンスは色々あります。全てに理想的な仕事・職場などありませんから、「譲れるもの」「譲れないもの」の優先順位も決めておかなければなりません。
●やってみること(実践・行動)
物事の本質を掴むには手間も時間もかかります。その仕事が本当に自分に合うかどうか(適性があるかどうか)は実際には経験を積んでみなければわからないものなのです。失敗の積み重ねも必要ですし、最初は「自分にはどうも・・・」という仕事でも、やってみるうちに天職にすら思えるようになることだってあります。とにかく場数を踏むことがポイント。頭でばかり考えていないで、様々な仕事(具体的には人ですね)と触れあえる場にどんどん足を運び、色々なことを肌で感じて下さい。