■そもそも週末起業は「ムシの良すぎる話」
組織に依存する生き方が難しくなってきたせいか、週末起業をお考えになる方は実に多いですね。しかしながら、そもそも「会社を辞めずに一定の収入を確保ながら起業する」というのは、あまりに「ムシの良すぎる話」なのです。それ故、巷にはこれら起業予備軍を食い物にする詐欺師たちも溢れています。第一の注意点としては、本業との両立以前に、まずはこれらの詐欺師達の誘惑に惑わされないことですね。現実はそんなには甘くはないのですよ。失礼ながら、筆者の本音を申し上げるなら、「退路を断つ勇気がないならやるな!」「自立できない奴、他力依存型の人間は手を出すな!」です。とはいえ、事業を軌道に乗せるまでには時間もお金も掛かるわけで、そのリスクヘッジとして週末起業がもてはやされるのは、時代の流れなのでしょう。
■就業規則:副業禁止規定の有無を確認しましょう
会社や職種・業種によっては「本業が疎かになる」とか「機密保持のため」というネガティブな理由から副業が禁止されている場合が多々あります。尤も副業禁止規定自体に違憲性が考えられますので、いざ争いとなれば労働者側に有利な司法判断が下されるはずですが、トラブルを未然に防止する為にも、就業規則は一応確認しておくべきですね。
■本業との折り合いをどう付けるかが大問題
ご相談の通り、一番大きな問題はこれですね。本業にせよ、週末起業にせよ、報酬を得る以上はプロフェッショナルでなければなりませんから、どちらか一方の為に片方が疎かになるようでは多くの人に迷惑を掛けることになります。当然ながら、両立には多大な労力を要しますし、活動時間も週末だけでは済まなくなることも起こりうるでしょう。頭の切替が即座に利くことも不可欠ですね。更に、本業で転勤や異動になった場合にどう対処するか・・・事業内容にも依りますが、時間の捻出や営業手段にはかなりの工夫が必要でしょう。例えば、日常の中のアイドルタイムの抽出やシフト、時間に縛られない営業手段の開拓など、個々の詳しいノウハウについては触れませんが、他人に頼ることなく、自力でお考えになってみて下さい。
■やりたいことは明確か、どれだけ熱意を注げるか
結局のところ、週末起業で成功できる人はほんの一握りであり、その成否は、あなたがどれだけ強靭な意志(ついでに体力も)を持ち続けられるかに帰結します。「どれだけ本気か」ということですね。少なくとも、組織依存型の人の収入増のみをアテにした起業(というよりは副業)は必ず失敗します。では、失敗しない究極の方法は?・・・「好きこそモノの上手慣れ」の通り、やはり「収入」よりも「やりたいこと」「好きでたまらないこと」を突き詰めることなんですね。目先の収入などアテにしてはいけません。むしろ本業で得た給与を全部注ぎ込むくらいの覚悟が必要でしょう。そして「どれだけ好きか」「どこまでこだわれるか」・・・その熱意が他人に勝れば勝るほど、それはやがて「信用」となり、後から「収入」となってついてくるというわけです。